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「勝手に」だけど、誠実に。2日目中止という決断と、fumottoらしい時間をつくるまで|fumotto勝手に十日市2026

  • イベント紹介
2026.02.08

fumotto勝手に十日市。
「懐かしくて、新しい」を
半年かけてつくりました。

甲府盆地に春の訪れを告げるお祭り「十日市」。露店のにぎわい、行き交う人の熱気、少し浮き立つような空気。子どもの頃の記憶として残っている方も多いのではないでしょうか。

「勝手に」だけど、誠実に。2日目中止という決断と、fumottoらしい時間をつくるまで|fumotto勝手に十日市2026

fumotto勝手に十日市のコンセプトは、「懐かしくて、新しい」。昔から続く十日市の持つ空気や温度感を大切にしながら、今の時代、今の家族、今の地域に合ったかたちで再編集する。懐かしさに寄りかかるだけでもなく、新しさだけを追い求めるのでもない。そのちょうど間にある“今の十日市”を、fumottoなりに表現したい。そんな想いから、この企画はスタートしました。

 

昨年は「実行委員会」、今年は「勝手に」。

昨年は、十日市祭典実行委員会の一員として関わらせていただき、fumottoとして十日市に参加する形での開催でした。地域に根づく大きなお祭りの中に身を置き、学ぶことも多く、とても貴重な経験でした。

そして今年。さまざまな事情により、本祭の実行委員会メンバーとしてではなく、自施設だけでの開催することになりました。だから名前は「fumotto勝手に十日市」。

ただし、「勝手に」ではありますが、本祭からの公認をいただいた上で、甲府盆地に春の訪れを感じさせるお祭り「十日市」と同時開催というかたちは変わっていません。十日市という文化や歴史への敬意を持ちながら、fumottoらしく、楽しく、面白く、ワクワクとドキドキを詰め込む。それが、今回の「勝手に」に込めた意味でした。

 

企画から開催まで、約半年。正直、簡単ではありませんでした。

今回の勝手に十日市は、構想から開催まで約半年。「勝手に」だけど、fumottoらしく。そして、「懐かしくて、新しい」をどう表現するのか。この問いに、何度も立ち止まりながら準備を進めてきました。

「勝手に」だけど、誠実に。2日目中止という決断と、fumottoらしい時間をつくるまで|fumotto勝手に十日市2026

出店者募集から当日まで、関わってくださったパートナーは約170店舗。日々のやり取り、変更の連絡、確認事項の共有。ステージイベントの企画・運営、関係各所との調整、当日の人繰り。どれを取っても簡単なものはなく、正直、心も体もすり減るような日々でした。

それでも、「きっといい景色が見られるはず」という気持ちだけは、最後まで手放さずに準備を続けてきました。

 

いざ当日。1日目の景色は想像以上でした。

「勝手に」だけど、誠実に。2日目中止という決断と、fumottoらしい時間をつくるまで|fumotto勝手に十日市2026

迎えた当日。1日目は大賑わい。出店者の皆さまも大忙しで、会場のあちこちに活気があふれていました。マーケットでは170店舗が集結。ステージイベントも大盛況。

1日目の目玉は「武藤敬司トークショー&ジャンケン大会」。「勝手に」だけど、誠実に。2日目中止という決断と、fumottoらしい時間をつくるまで|fumotto勝手に十日市2026

そのほかにも、生マグロ解体ショー、fumottoのど自慢大会、大道芸、鉄火巻きづくり体験、ダンボールアート体験、竹あかりワークショップなど、世代を超えて楽しめるコンテンツが並びました。

「勝手に」だけど、誠実に。2日目中止という決断と、fumottoらしい時間をつくるまで|fumotto勝手に十日市2026合間には本祭の十日市も少し見学しながら、同じ「十日市」という時間を、それぞれの場所で共有できていることを、静かにうれしく感じていました。

 

2日目中止という、苦渋の決断

実は本日、イベント2日目は開催を中止する判断をいたしました。降雪と強風の、まだ日も明けきらない早朝。出店者の皆さんをお迎えするなかで、テントの倒壊リスクや芝生への積雪など、雪と風の影響が想定以上に広がっていました。さらに出店キャンセルも相次ぎ、午後からはより強い風が吹くという予報も出ていました。何よりも、出店者の皆さま、出演者の皆さま、そしてご来場を予定してくださっていたお客さま、関わるすべての方々の安全を最優先に考え、2日目の中止を決断しました。現場で何度も協議を重ねた末の、苦渋の判断でした。

 

中止決定後の、スタッフの動き

開催可否の判断は本当にギリギリのタイミングとなりました。中止の決定と同時に、出店者の皆さま、出演者の皆さま、お客さまへのご案内を行いながら、雪と風と闘いながらの撤収サポートが始まりました。少しでも安全に、そして少しでもスムーズに撤収していただけるよう、運営スタッフはそれぞれがその場で役割を判断し、臨機応変に動き続けました。大きなトラブルなく終えることができたのは、現場で支えてくださった出店者の皆さま、出演者の皆さま、そしてスタッフ一人ひとりの協力があったからこそだと、心から感じています。

「勝手に」だけど、誠実に。2日目中止という決断と、fumottoらしい時間をつくるまで|fumotto勝手に十日市2026

それでも、少しでもお客さまに喜んでいただきたくて

すべてを止めてしまう一方で、それでも少しでも足を運んでくださったお客さまに、冬のfumottoらしい時間を届けたいという想いもありました。天候の様子を見ながらにはなりましたが、石川県穴水町の牡蠣を焼いてふるまったり、こども縁日を楽しんでもらったり、昭和レトロ横丁は屋内開催へと切り替えるなど、その時にできるかたちでの運営を続けました。厳しい天候のなかでも笑顔で立ち寄ってくださるご家族の姿に、私たちスタッフの方が何度も励まされていました。

 

「毎月十日市」の、超拡大版として。

今回のfumotto勝手に十日市は、fumottoで毎月開催している「ふもっと毎月十日市」の超拡大版でもあります。

「勝手に」だけど、誠実に。2日目中止という決断と、fumottoらしい時間をつくるまで|fumotto勝手に十日市2026

来月以降も、毎月十日市をテーマに、内容や切り口を変えながら開催していきます。3月7日~8日開催の詳細はこちら(リンク)です。古くから、人と物と情報が行き交ってきた「十日市場区」。その本質を大切にしながら、地域が交わり、つながり続ける場づくりを、これからもfumottoは探し続けていきます。

「勝手に」だけど、誠実に。「懐かしくて、新しい」を、これからも。

 

(文責:長田実奈美)

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